新たなる挑戦「クラウドファンディング」
久しぶりの更新です!
Facebook, Twitterをご覧の方はよくご存知かもしれませんが、元気です。
Everlastも色々と動いています。
そして!
ここで一つの大きな節目がやってきました。
というわけでブログを書きます。
*
僕たちEverlastはこれまで様々なことに挑戦してきました。
ミニアルバムを作り、ミュージックビデオを作り、
思わぬ方面からの大きな反響に恵まれ、
自分たちも驚きの中、海外ライブ実現まで至りました。
この結果は、一アーティストとして至上の喜びでしたし、
日本のインディーズ全体にとっても、
希望の種を撒くことが出来たのではないかと思っています。
この活動を継続・拡大させていくために、収益化をずっと模索してきましたが、
やはりそこには別の大きな壁があったようです。
世界を相手にデジタルコンテンツで収益を上げていくというのは、
想像以上に難しいのだということがよくわかりました。
とはいえ、ここであきらめるつもりはありません。
世の中には新しい仕組みがどんどん出来ています。
その一つが、「クラウドファンディング」です。
多くの方にとってはまだ馴染みの薄い言葉かもしれません。
簡単に説明すると、資金はないけど何か新しいものを作りたい、
新しい活動をしたい、という人が企画を立ち上げ、
世界中から、小額ずつでも、支援を受けることができるという仕組みです。
もちろん、支援者には特典があります。
何か製品を作る場合、そのもの自体を支援者にお返しするという形が一般的です。
更に、たくさん支援して下さった方には、相応のプレミアムな特典が用意されています。
ある意味、予約して購入していただく形に近いと言えます。
違うのは、支援が集まって初めて、制作を実現できるということ。
世界中のインディーズやベンチャーが活用し始めている画期的な仕組みです。
*
Everlastも、新作フルアルバムとミュージックビデオを制作するために、
この「クラウドファンディング」にチャレンジすることとしました。
クラウドファンディングのサービスを提供しているサイトは色々ありますが、
日本から企画を出すことができ、世界中から支援を募ることができる、
「Indiegogo(インディゴーゴー)」を選びました。
■Everlast新作アルバム&MVプロジェクト on Indiegogo■
http://igg.me/at/everlast-jp/x/3351501
どうかぜひ、一度ご覧になって下さい!
そして何とぞご支援をお願い申し上げますm(_ _)m
もちろん日本語の説明や動画もご用意しておりますし、
日本からのご支援(クレジット決済)も簡単に可能です。(→ご支援方法)
特典は色々とご用意しておりますが、代表的なものとして、
$5(約500円)でアルバムをダウンロード可能ですし、
$30(約3,000円)でサイン入りCDがお手元に届きます。
(※資金調達が完了し、アルバムが完成した後となります)
■Indiegogoプロモーション動画■
Everlastの歩みとこれからの展望をまとめました。
新曲のデモもお聴きいただけます!ぜひご覧下さい!!
Indiegogo ご支援と特典選択の方法
最後に、Indiegogoでのご支援と特典選択の方法について、ご説明します。
①トップ画面
プロジェクトサイトへ移動していただくと、下の画面になります。
「日本語」をクリックしていただければ、ベージ下部の日本語がお読みいただけます。
支援額と特典の説明もありますので、よくご検討下さい。
ご支援いただける場合は、「CONTRIBUTE NOW」ボタンをクリックして下さい。
(画像クリックで拡大)
②支援額・特典の選択画面
次に、支援額と特典を選ぶ画面になります。
下の画像の赤く囲んだ部分の中から、一つ選んでクリックしていただくと、
確認画面へと進みます。
(画像クリックで拡大)
③確認と住所記入画面
CDやグッズ等の物品を特典として選択された場合、お届け先住所記入画面となります。
国名のみ「Japan」とご記入いただき、他は日本語の漢字かなで大丈夫です。
(※建物名がない場合、「なし」とご記入下さい)
記入後に「CONTINUE」ボタンを押して下さい。
(画像クリックで拡大)
ダウンロードのみの特典を選択された場合、確認のみの画面となります。
ご確認の上「CONTINUE」ボタンを押して下さい。
(画像クリックで拡大)
④クレジットカード情報記入画面(最終ステップ)
最後にクレジットカード情報の記入画面となります。
(Paypalアカウントをお持ちの方はPaypal決済も可能です)
ダウンロードのみの特典を選択された方、もしくはCD・グッズ送付先と住所が異なる方は、
あわせて住所をご記入下さい。
(CD・グッズの送付先と住所が同じ方は、省略可能です)
ご記入後に「CONTRIBUTE」ボタンを押されると、確定となります。
(画像クリックで拡大)
最後までお読み下さりありがとうございまいした。m(_ _)m
僕らの新曲を気に入っていただけたなら、
そして僕らの挑戦に賛同していただけたならば、
どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
必ずや、期待を裏切らない作品をお届けいたします!!
Everlast, 大鶴暢彦
Facebook, Twitterをご覧の方はよくご存知かもしれませんが、元気です。
Everlastも色々と動いています。
そして!
ここで一つの大きな節目がやってきました。
というわけでブログを書きます。
*
僕たちEverlastはこれまで様々なことに挑戦してきました。
ミニアルバムを作り、ミュージックビデオを作り、
思わぬ方面からの大きな反響に恵まれ、
自分たちも驚きの中、海外ライブ実現まで至りました。
この結果は、一アーティストとして至上の喜びでしたし、
日本のインディーズ全体にとっても、
希望の種を撒くことが出来たのではないかと思っています。
この活動を継続・拡大させていくために、収益化をずっと模索してきましたが、
やはりそこには別の大きな壁があったようです。
世界を相手にデジタルコンテンツで収益を上げていくというのは、
想像以上に難しいのだということがよくわかりました。
とはいえ、ここであきらめるつもりはありません。
世の中には新しい仕組みがどんどん出来ています。
その一つが、「クラウドファンディング」です。
多くの方にとってはまだ馴染みの薄い言葉かもしれません。
簡単に説明すると、資金はないけど何か新しいものを作りたい、
新しい活動をしたい、という人が企画を立ち上げ、
世界中から、小額ずつでも、支援を受けることができるという仕組みです。
もちろん、支援者には特典があります。
何か製品を作る場合、そのもの自体を支援者にお返しするという形が一般的です。
更に、たくさん支援して下さった方には、相応のプレミアムな特典が用意されています。
ある意味、予約して購入していただく形に近いと言えます。
違うのは、支援が集まって初めて、制作を実現できるということ。
世界中のインディーズやベンチャーが活用し始めている画期的な仕組みです。
*
Everlastも、新作フルアルバムとミュージックビデオを制作するために、
この「クラウドファンディング」にチャレンジすることとしました。
クラウドファンディングのサービスを提供しているサイトは色々ありますが、
日本から企画を出すことができ、世界中から支援を募ることができる、
「Indiegogo(インディゴーゴー)」を選びました。
■Everlast新作アルバム&MVプロジェクト on Indiegogo■
http://igg.me/at/everlast-jp/x/3351501
どうかぜひ、一度ご覧になって下さい!
そして何とぞご支援をお願い申し上げますm(_ _)m
もちろん日本語の説明や動画もご用意しておりますし、
日本からのご支援(クレジット決済)も簡単に可能です。(→ご支援方法)
特典は色々とご用意しておりますが、代表的なものとして、
$5(約500円)でアルバムをダウンロード可能ですし、
$30(約3,000円)でサイン入りCDがお手元に届きます。
(※資金調達が完了し、アルバムが完成した後となります)
■Indiegogoプロモーション動画■
Everlastの歩みとこれからの展望をまとめました。
新曲のデモもお聴きいただけます!ぜひご覧下さい!!
Indiegogo ご支援と特典選択の方法
最後に、Indiegogoでのご支援と特典選択の方法について、ご説明します。
①トップ画面
プロジェクトサイトへ移動していただくと、下の画面になります。
「日本語」をクリックしていただければ、ベージ下部の日本語がお読みいただけます。
支援額と特典の説明もありますので、よくご検討下さい。
ご支援いただける場合は、「CONTRIBUTE NOW」ボタンをクリックして下さい。
(画像クリックで拡大)
②支援額・特典の選択画面
次に、支援額と特典を選ぶ画面になります。
下の画像の赤く囲んだ部分の中から、一つ選んでクリックしていただくと、
確認画面へと進みます。
(画像クリックで拡大)
③確認と住所記入画面
CDやグッズ等の物品を特典として選択された場合、お届け先住所記入画面となります。
国名のみ「Japan」とご記入いただき、他は日本語の漢字かなで大丈夫です。
(※建物名がない場合、「なし」とご記入下さい)
記入後に「CONTINUE」ボタンを押して下さい。
(画像クリックで拡大)
ダウンロードのみの特典を選択された場合、確認のみの画面となります。
ご確認の上「CONTINUE」ボタンを押して下さい。
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④クレジットカード情報記入画面(最終ステップ)
最後にクレジットカード情報の記入画面となります。
(Paypalアカウントをお持ちの方はPaypal決済も可能です)
ダウンロードのみの特典を選択された方、もしくはCD・グッズ送付先と住所が異なる方は、
あわせて住所をご記入下さい。
(CD・グッズの送付先と住所が同じ方は、省略可能です)
ご記入後に「CONTRIBUTE」ボタンを押されると、確定となります。
(画像クリックで拡大)
最後までお読み下さりありがとうございまいした。m(_ _)m
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そして僕らの挑戦に賛同していただけたならば、
どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
必ずや、期待を裏切らない作品をお届けいたします!!
Everlast, 大鶴暢彦
Everlast「Light of Life」歌詞&セルフライナーノーツ
今回は初の試み、ブログに歌詞を載せてみようと思うのですが、その前に・・・
MVの告知はしてたんですが、iTunesへのリンクはまだ告知してなかった〜っ!
ということで、こちらです(^^;
Light of Life - Single - Everlast
MVも高音質・フルで公開していますが、気に入っていただけたら、ダウンロードよろしくお願いします。
皆さんお一人お一人のご購入が、ダイレクトに僕らの活動の糧になります。
既にご購入いただけた方は、本当にありがとうございます。
ちなみに、上の写真は上映会イベント用に作ったポスターなのですが、意外とこれが好評で、数名の方から欲しいと言われました。あと、これは今A4サイズなのですが、引き延ばして大きいの作るべき、とか・・・。購入特典にしたら、案外喜ばれるでしょうか??
*
さてさて本題。
配信でゲットされた方は文字で見れないと思うので、まずはブログにて歌詞を掲載します。
Light of Life
詞/曲 大鶴暢彦
切り取られた空浮かべ
流れゆく川はどこへ還る
こぼれた涙は静かに乾いて消えた
足早な日々の中で
失うものは増えてくけれど
この痛みきっと誰かと呼び合い
心を繋いでゆくの
何度でも めぐり逢える
たとえもう 見えなくても
ここにある 全てが君の贈り物
感じて 呼吸して 歩いてゆくよ
証があるかないかとか
本当はどうでもいいことで
その真っ直ぐな目 見据えてる先に
誰もが光を見るの
どこまでも 続いてゆく
何もかも 消え果てても
ここにある 全てに心描いてく
祈りは この瞬間(とき)に 永遠(とわ)を刻むよ
いつか 戸惑う時は
もう一度 心澄ませば
今もまだ 聞こえてくる
柔らかな その呼び声
闇の中 点る灯りは道しるべ
君へと 私へと
何度でも めぐり逢える
たとえもう 見えなくても
ここにある 全てが君の贈り物
感じて 呼吸して 歩いてゆくよ
思いを運んでく
from life to the other life
歌詞だけではなんなので、巷で流行りの(?)セルフライナーノーツ(自分で解説)にトライしてみようと思います。
まず、歌詞が先なの?曲が先なの?と良く聞かれるのでお答えしておきます。最近はもう100%曲が先です。メロディとラフなアレンジが出来てから歌詞を充てていきます。
というのは、やはり音楽というのは直感的なもので、感情をよりリアルに表現できるからです。言葉から先に作ってしまうと、イメージが限定されて小さくなってしまうような気がします。まあ、要するにメロディの方が降ってきやすいってことです。
メロディに歌詞を乗せる時も、言葉の意味より音を優先します。メロディを損なわない、という条件の中で、音楽の世界観を補足する言葉を選んでいきます。と言うとまた小難しいですが、要するに「このメロディは何を歌っているのか?」を自分で聴き取る作業です。
今回の曲は初めて映画のストーリーから書き下ろしたのですが、台本を読み終えて僕に浮かんだ情景は、最初と最後に出てくる江戸川の流れでした。何となく、これを音にして導入したいな、と。
そう思いつつ中々出来ない日が続いたのですが、僕がたまたま出演することになったシーンの撮影で、久しぶりに実際の江戸川を見て、ふっとあのイントロのピアノの旋律が浮かびました。「Light of Life」は、あのリフレインから全てが展開していった曲と言えます。
メロディの骨格が出来て、一体自分が何を表現しようとしたのかを振り返った時、ふと思ったのは「喪失とは何か」ということでした。「大切な人を失うこと」そのものは悲しいことですが、それがまた人を繋ぎ、人を強くしていったりする。結果論のキレイ事と言う人もいるかもしれません。でも、そのような誰もが経験するようなシンプルな物語に、人が最も心を動かされるのも事実です。
これはただの慰めでしょうか?
僕は違うと思う。こういう感情のダイナミズムこそが、人生そのものだと思うからです。悲しみしかない人生も、喜びしかない人生もありえません。一方がなければ、もう一方が存在しえないからです。
でも、そんな対極の感情に翻弄されるだけでは疲れてしまいますよね。一体何の意味があるのか・・・と。ここから先は、文章にすると本当に安っぽくなってしまうので、書くのが憚られるのですが、喜びや悲しみのジレンマから独立した(あるいはもっと高いレベルにある)絶対的な感情は何か、ということです。
「ここにある全てが君の贈り物」
この「全て」とは、決して、良いもの、楽しいもの、快いもの、それらだけではありません。本当に万物、森羅万象です。誰かへの愛を通して世界を見た時、こういう感謝の気持ちが沸き起こったという経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか?
説明不要の充足感。嬉しいわけでも悲しいわけでもなく、ただただ涙が溢れる現象。
理由もなく、そうだったのか、と思える瞬間(また忘れたりするんだけど)。
結局、喜びや悲しみといった感情のダイナミズム(或いはそれを引き起こす事件)とは、そういう真理を浮き彫りにするための、バックグラウンドや舞台装置みたいなものなんじゃないだろうか。フィクションとしての物語では当然のことだけど、誰の人生だってそうじゃないか、と。
もちろん、メロディが浮かんだ時点でこんな風に理詰めでは考えていませんでしたが、歌詞を充てる際に振り返りながら思ったのはそんなことでした。
*
あー、しかし!やっぱり言葉だけで説明しようとすると、限界があるなー。。。安くなっちゃうな。
だから音楽やってるんだろうな、と改めて思った初の試み「セルフライナーノーツ」、以上でした!
※「Light of Life」MVはこちら↓
映画主題歌リリース!&上映会ミニライブのお知らせ
またまたブログではお久しぶりになってしまいましたが、
今回は告知です。
Everlastの新曲「LIght of Life」(映画「まつり灯の夜に」主題歌)ですが、
4月20日のiTunesリリースに向けて、MVを公開しました。
映画のシーンをフィーチャーしつつ、僕らも独自の設定で楽曲の世界観を表現しています。
ぜひぜひご覧下さい!
アートワーク(ジャケット)はこちら。
基本はiTunes等からの配信限定で、イベント会場等ではCDRパッケージを販売する予定。
ある意味レアものですので、是非ゲットして下さいね!
そして早速ですが、来る4月21日(日)、映画上映会+ミニライブに出演します!!
なんと入場無料です。
○場所
葛飾柴又 寅さん記念館(上映会は併設の山田洋次ミュージアム内にて)
○日時
2013年4月21日
・11時40分〜 祥子、EVERLASTスペシャルライブ
・13:00〜 第一回上映(整理券配布は11時より)☆出演者舞台挨拶あり
・14:40〜 第二回上映(整理券配布は13時より)
挿入歌を歌う祥子さんのライブもお楽しみいただけます。
是非皆さんお誘い合わせの上遊びにきて下さいね(^^)
ではでは、会場でお会いしましょう〜
今回は告知です。
Everlastの新曲「LIght of Life」(映画「まつり灯の夜に」主題歌)ですが、
4月20日のiTunesリリースに向けて、MVを公開しました。
映画のシーンをフィーチャーしつつ、僕らも独自の設定で楽曲の世界観を表現しています。
ぜひぜひご覧下さい!
アートワーク(ジャケット)はこちら。
基本はiTunes等からの配信限定で、イベント会場等ではCDRパッケージを販売する予定。
ある意味レアものですので、是非ゲットして下さいね!
そして早速ですが、来る4月21日(日)、映画上映会+ミニライブに出演します!!
なんと入場無料です。
○場所
葛飾柴又 寅さん記念館(上映会は併設の山田洋次ミュージアム内にて)
○日時
2013年4月21日
・11時40分〜 祥子、EVERLASTスペシャルライブ
・13:00〜 第一回上映(整理券配布は11時より)☆出演者舞台挨拶あり
・14:40〜 第二回上映(整理券配布は13時より)
挿入歌を歌う祥子さんのライブもお楽しみいただけます。
是非皆さんお誘い合わせの上遊びにきて下さいね(^^)
ではでは、会場でお会いしましょう〜
Everything is "Anicca" 〜震災二年に寄せて
またまたお久しぶりの更新となりました。
(メキシコツアーについての文章もまだまとめられないままですが・・・きっと書きます)
*
今日という日に、やっぱり書き残しておきたいことがある。
そう、震災のあの日からちょうど2年という節目に寄せて。
被災地の方におかれましては、まだ、不安や不便の続く生活をお送りの方も多いと思います。改めて、お見舞い申し上げます。
周辺の人々にとっては、初期のショックは(良くも悪くも)ある程度薄れ、長期的な課題への取り組みや、活かすべき教訓は何か、という方向へ考えがシフトしてきていると思う。
僕自身はどうかというと、去年は「NPO法人陸前高田市から未来を考える会(通称ReThink)」の立ち上げ・活動に関わり、主に被災地の方々への精神的なサポートという面から、出来る範囲のことをやってきた(本当は現地へ赴きたかったんだけど、種々の事情から裏方中心の活動となってしまった)。
今年も様々な企画を行い、ボランティアの募集もすると思うので、よろしくお願いしますm(_ _)m
ReThink ホームページ
http://www1.ocn.ne.jp/~rethink/
去年の陸前高田市「うごく七夕祭り」支援のレポート
*
アーティストとして震災後の社会とどう向き合うか、については、実は複雑な思いがある。
個人的にアーティストとは、表面の事象に惑わされず、ものごとの深層をとことん追究していく(糾弾ではなく)存在だと思っている。そしてそういう風にしていれば、自然とテーマは人間の心の問題に収斂されていく。あらゆる事象は一人一人の心に端を発している。
それは日常の生活の中では、飯の種にもなりゃしねえ、目下の課題を何も解決しちゃくれねえ、と言われる類のテーマだ。大人になると語り合うことも少なくなるだろう。だけど心のどこかで、誰もがそういうデリケートな部分での対話や共感を求めている。そこに集中的に取り組むのが、アーティストの役割だと思っている。
それと対照的なのが「政治」だ。政治は表面に浮上している問題をどんどん捌いていかなければならない。ある意味「心」を抑えて、冷徹な判断を下していかなければならない時もある。白黒決められないことを、どちらかに決めていかなければいけない。恨まれることも多いだろう。でも、誰かがそれをやらなければならない。
だから、アーティストが「政治」の問題に首を突っこんじゃいけない、というのではなく、両者はフィールドが根本的に違うということを認識し、尊重し合うことが大切だと思うのだ。一人の人間の中にアーティスト的な側面と、政治家的な側面があってもいいと思う。でもそれをごっちゃにすると、きっとどちらも本来の役割を果たせなくなる。
わかりやすく「戦争」を例に挙げれば、アーティストは作品において端的に反戦を歌うのではなく、殺し合う事がいかに悲しく虚しい事か(どうしたらその悪夢から脱せられるのか)、国も立場も越えて誰の心にも響くよう、究極の表現に昇華させていく——そこに集中すべきだと思うのだ。
イデオロギーを持ち込めば、必ず敵・味方が生まれる。普遍性を追究する真のアートは、それを越えた所で答を模索していかなければいけない。そして、アーティストがじっくりと心の問題に取り組む一方で、政治は日々現実的な問題をクリアしながら社会を回している。これは矛盾ではなく両輪だと思う。
(若干話題がそれて遠回しになってしまったけど、言わんとする事をお察しいただければ幸い・・・)
*
話題を変えて、もう一つ震災と関わりのある話を。
先日メキシコに行った際、Meet&Greetというファンとの交流会があって、そこで一人の参加者の方から興味深い質問を受けた。
「日本人は、どうやってあの震災の悲劇から精神的に立ち直ったのか?」と。
僕はこう答えた。
「確かに、あの衝撃は大きかった。失ったものへの悲しみも計り知れない。僕自身が完全にその当事者だったわけじゃないので、想像している部分もあるけれど、こう思う。
日本人の心の根底には、"諸行無常”という思想がある。あらゆるものは変化し、遅かれ早かれその形を失うという考え方だ。物質や、もっと言えば、自分の肉体への執着もさほど強くはない。だからこそ、自己犠牲や連帯感を大切にできる。何かを失った時、一時的に我々は悲しむが、そこから知った人の大切さ、感謝、助け合う事で得られる感動、それらに光を当て直すことができる。日本人はそうして立ち直ったのではないか。」と。
奇しくも、会場のBGMはEverlastの「Anicca(アニッチャ)」だった。
Aniccaとは、サンスクリット語で「無常」という意味を持つ。実はあの歌は、僕が2011年6月に行った被災地でのボランティア体験から生まれた。
初めて現地を見た時は、その惨状に圧倒され、ただただ悲しく、虚しさに心を押し潰されそうになったものだった。しかし次には、被災地の方々の気丈さに逆に励まされ、また、全国から集まって助け合う人々の姿に胸を打たれた。そして、荒れ果てた街の潮溜まりには何食わぬ顔でカモメが憩い、木立からは優雅なウグイスの鳴き声が響き渡っていた・・・・
被災地では本当に色んなことを感じたけれど、一言で表すならば「諸行無常」という言葉になる。そして、だからこそ、人生はやっぱり素晴らしいということ。
その思いは今も変わらず、無常だから何もしないのではなく、そこから感じたことに正直に行動し、その結果を全身で受け止めていこうと思うのだ。それは、被災地支援であっても、日々の行いであっても、全てにおいて。
*
最後に、メキシコのライブ動画ですが「Anicca」を貼っておきます。
(歌詞はこちらでご覧になれます。http://bracing-tune.com/everlast/discography/booklet/Timeless_Journey_Booklet.pdf)
これからも、一人の人間として可能な範囲で被災地をサポートしていくとともに、一アーティストとして磨き抜いた表現を生み出せるよう、心の問題を追究していきたいと思います。
(メキシコツアーについての文章もまだまとめられないままですが・・・きっと書きます)
*
今日という日に、やっぱり書き残しておきたいことがある。
そう、震災のあの日からちょうど2年という節目に寄せて。
被災地の方におかれましては、まだ、不安や不便の続く生活をお送りの方も多いと思います。改めて、お見舞い申し上げます。
周辺の人々にとっては、初期のショックは(良くも悪くも)ある程度薄れ、長期的な課題への取り組みや、活かすべき教訓は何か、という方向へ考えがシフトしてきていると思う。
僕自身はどうかというと、去年は「NPO法人陸前高田市から未来を考える会(通称ReThink)」の立ち上げ・活動に関わり、主に被災地の方々への精神的なサポートという面から、出来る範囲のことをやってきた(本当は現地へ赴きたかったんだけど、種々の事情から裏方中心の活動となってしまった)。
今年も様々な企画を行い、ボランティアの募集もすると思うので、よろしくお願いしますm(_ _)m
ReThink ホームページ
http://www1.ocn.ne.jp/~rethink/
去年の陸前高田市「うごく七夕祭り」支援のレポート
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アーティストとして震災後の社会とどう向き合うか、については、実は複雑な思いがある。
個人的にアーティストとは、表面の事象に惑わされず、ものごとの深層をとことん追究していく(糾弾ではなく)存在だと思っている。そしてそういう風にしていれば、自然とテーマは人間の心の問題に収斂されていく。あらゆる事象は一人一人の心に端を発している。
それは日常の生活の中では、飯の種にもなりゃしねえ、目下の課題を何も解決しちゃくれねえ、と言われる類のテーマだ。大人になると語り合うことも少なくなるだろう。だけど心のどこかで、誰もがそういうデリケートな部分での対話や共感を求めている。そこに集中的に取り組むのが、アーティストの役割だと思っている。
それと対照的なのが「政治」だ。政治は表面に浮上している問題をどんどん捌いていかなければならない。ある意味「心」を抑えて、冷徹な判断を下していかなければならない時もある。白黒決められないことを、どちらかに決めていかなければいけない。恨まれることも多いだろう。でも、誰かがそれをやらなければならない。
だから、アーティストが「政治」の問題に首を突っこんじゃいけない、というのではなく、両者はフィールドが根本的に違うということを認識し、尊重し合うことが大切だと思うのだ。一人の人間の中にアーティスト的な側面と、政治家的な側面があってもいいと思う。でもそれをごっちゃにすると、きっとどちらも本来の役割を果たせなくなる。
わかりやすく「戦争」を例に挙げれば、アーティストは作品において端的に反戦を歌うのではなく、殺し合う事がいかに悲しく虚しい事か(どうしたらその悪夢から脱せられるのか)、国も立場も越えて誰の心にも響くよう、究極の表現に昇華させていく——そこに集中すべきだと思うのだ。
イデオロギーを持ち込めば、必ず敵・味方が生まれる。普遍性を追究する真のアートは、それを越えた所で答を模索していかなければいけない。そして、アーティストがじっくりと心の問題に取り組む一方で、政治は日々現実的な問題をクリアしながら社会を回している。これは矛盾ではなく両輪だと思う。
(若干話題がそれて遠回しになってしまったけど、言わんとする事をお察しいただければ幸い・・・)
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話題を変えて、もう一つ震災と関わりのある話を。
先日メキシコに行った際、Meet&Greetというファンとの交流会があって、そこで一人の参加者の方から興味深い質問を受けた。
「日本人は、どうやってあの震災の悲劇から精神的に立ち直ったのか?」と。
僕はこう答えた。
「確かに、あの衝撃は大きかった。失ったものへの悲しみも計り知れない。僕自身が完全にその当事者だったわけじゃないので、想像している部分もあるけれど、こう思う。
日本人の心の根底には、"諸行無常”という思想がある。あらゆるものは変化し、遅かれ早かれその形を失うという考え方だ。物質や、もっと言えば、自分の肉体への執着もさほど強くはない。だからこそ、自己犠牲や連帯感を大切にできる。何かを失った時、一時的に我々は悲しむが、そこから知った人の大切さ、感謝、助け合う事で得られる感動、それらに光を当て直すことができる。日本人はそうして立ち直ったのではないか。」と。
奇しくも、会場のBGMはEverlastの「Anicca(アニッチャ)」だった。
Aniccaとは、サンスクリット語で「無常」という意味を持つ。実はあの歌は、僕が2011年6月に行った被災地でのボランティア体験から生まれた。
初めて現地を見た時は、その惨状に圧倒され、ただただ悲しく、虚しさに心を押し潰されそうになったものだった。しかし次には、被災地の方々の気丈さに逆に励まされ、また、全国から集まって助け合う人々の姿に胸を打たれた。そして、荒れ果てた街の潮溜まりには何食わぬ顔でカモメが憩い、木立からは優雅なウグイスの鳴き声が響き渡っていた・・・・
被災地では本当に色んなことを感じたけれど、一言で表すならば「諸行無常」という言葉になる。そして、だからこそ、人生はやっぱり素晴らしいということ。
その思いは今も変わらず、無常だから何もしないのではなく、そこから感じたことに正直に行動し、その結果を全身で受け止めていこうと思うのだ。それは、被災地支援であっても、日々の行いであっても、全てにおいて。
*
最後に、メキシコのライブ動画ですが「Anicca」を貼っておきます。
(歌詞はこちらでご覧になれます。http://bracing-tune.com/everlast/discography/booklet/Timeless_Journey_Booklet.pdf)
これからも、一人の人間として可能な範囲で被災地をサポートしていくとともに、一アーティストとして磨き抜いた表現を生み出せるよう、心の問題を追究していきたいと思います。
節目とはなにか?(意味はなくてもそれでいいのだ)
2013年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
なんとなく去年の元旦のブログを読み返してみたら、
今思っている事とほぼ同じような事を言っておりました。
「年またぎで色んな事が進行中のため、まだ心を新たにする感じではない」
そうそう、あの頃はミニアルバムのリリースを2月に控え(というか自分で決めて)最後の追い込みの時期。
で、今は2月のメキシコライブに気持ちが向かっているという状態。
しかしまたもや、1年前には予想だにしない今の状況・・・ますます、あんまり先の具体的な抱負なんて立てずに、直感を大切に目の前の選択をズバズバっと判断していった方がいんじゃね?って確信が深まりましたよ。
去年の音楽活動における抱負は「ミニアルバムを世に送り出す事」ってくらいだったけど、その10倍くらい色んな新しい事にチャレンジして、思いもよらない進展があったと思う。
そりゃ、良い事ばっかりじゃなかったけど、少なくとも後悔はないかなって感じです。
*
この元日は、Facebookページへ年始の挨拶の掲載やら、メキシコ向けプロモーション動画の公開やら、Everlastとして世界のファンと交流する事からスタートしたわけですが、
合間にはちょっと正月らしく、お酒飲んだり、おせちっぽい料理食べたり、お雑煮食べたりしました。
で、改めて思ったのは、キリがよかろうが悪かろうが、仕事があろうが休みだろうが、こういう節目のイベント事っつーのはいいですよ、ってこと(個人的見解として)。
「ただ普通に日付が変わるだけ、もっと言えば時間なんてただの概念なんだから、特に意味なんてない」などと言う人も時々見かけますが、そんな事言うなら、逆にこの世に確実に意味があると言えるものなんてあるの?、と問いたくなる。
そう、意味なんてないんですよ。生きる事自体にもそもそも意味なんてない。
そんなもの探してたら誰だって気が狂うよ。
それを、客観的なもの、確かなもの、として自分の外側に求めるならば。
意味とは与えられるものじゃなくて、自ら付与するもの。
自分で発見する価値もあれば、人から教えられたものを是として受け入れて行くものもあるでしょう。
いずれにしても、元々意味のない森羅万象に意味を与えるのは自分自身なんですよね。
年月日や時間といった概念を他人と共有し、それをネタにコミュニケーションするかどうかも、自分で判断すればいい(僕はそういうのは楽しいと思う)し、受け入れないのも自由。
ただ、そういうのを斜に構えて否定する人は、どこか原理主義的で、バックボーンとしての理屈がなければ馬鹿げているという見方をしているように思える。
そういう人は、どこか他責的で、多数派への反発という思考停止状態に陥ってるんじゃないの?と言いたかったわけ。
意味でもなんでも自分で引き受けよう!ってスタンスを取れば、実は自由になれる。
色んな事をフラットに見て、その時自分が楽しいか楽しくないか、自分が価値を見出すか見出さないか、で判断していけるようになる。
そういうフリーなスタンスが、ひとつひとつの選択の際に、大事になってくるんじゃないかと。
あと、やりたい事を見つける時とか、ね。意味ばっかり考えてるとだいたい見つからないので。
*
だいぶ脱線した気がしないでもないですが、年末年始という節目についての色んな意見を目にしていたら、こんなことを考えました。
2013年も、こんな風に徒然と思いを綴ったり、Everlastの活動告知等をしていくことになると思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
読者の皆さんにとっても良い年となりますように!